頽廃の沼滞在記

シアワセはゴールドムーンより高価

鬼ペペロン麺

こんばんは。今日は麺料理の話です。

最近は茹でこぼしたニンニク、オリーブオイル、水をピュレ状にしたペペロンチーノがある程度有名になってきましたね。(参考https://m.youtube.com/watch?v=qb3YJaMupfI&feature=youtu.be)

僕は数年前にYouTubeか何かでイタリア語の動画を見て作ったのですが、アレはとてもエレガントな口触りですが油がかなり完璧に近く偏在するので塩加減がとても難しいです。

日本で麺とニンニクと言えばやはり二郎系かなと思い、前々からこの究極のペペロンチーノとやらをインスパイアして和え面を作ろうと思っていました。

家二郎に関しては数回使った結果スープを炊くのがダルい、そもそもニンニク、太麺、化調が入っていればそれっぽくなるみたいな雑な結論で止まっていますがやっていきます。

まずは低温調理した豚肩です。確か59度で18時間くらいです。軽く焼き目をつけて休ませておきます。

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低温調理している間に出てくる肉汁と日本酒、味醂、醤油、砂糖、化調を煮立ててタレを作ります。和え麺程度だと低温汁でどうにかなるのでスープを作らなくて良いという利点があります。

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ニンニクを茹でこぼして味を柔らかくします。因みに今回の鬼ペペロン麺はほぼニンニクを一つ使います。

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香味油、揚げニンニク、揚げ唐辛子作りです。

太白胡麻油にニンニク、子弾頭(唐辛子)を加えて弱火でジリジリしていきます。

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ここが一番の悩みどころで、ペペロンチーノをインスパイアしているのに作り方以外に雰囲気が出ない点をオリーブオイルを使うことでカバーするか?パンチ力重点でラードを使うか?そもそも究極のペペロンチーノとやらはオリーブオイルに火を入れたないところにもポイントがあるのであってそれを無視していいのか?

など様々な考察余地があります。ネタバレ?になりますが現状、このチョイスでかなり美味かったのでミスではないと思います。

それでは茹でこぼしたニンニク、タレ、香味油をすべて粉砕します。

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ハンドブレンド後です。
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後は茹でた麺に和えて

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具を乗せて完成です。麺は市販の安い太麺なんで、ここも改善余地です。

具は低温豚、もやし、揚げニンニク、揚げ唐辛子、揚げネギ、天かす、パプリカパウダーです。揚げすぎでは?

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味はちょっと想像していた以上に美味かった…。

このタレが香ばしいニンニクの香りと茹でこぼしたニンニクの甘みを両方持ちつつとてもクリーミーな口触りと味わいを持っていて、これは売れるぞ…ってレベルでしたね。

具や油や麺などまだまだ詰められる要素や独自性を出す余地もありますし、現状店で出してるところもないですし、作る価値のある料理でした。

是非お店でもインスパイアしていただきたい。プロの作る鬼ペペロン麺が食いたい。声かけ待ってます。

おやすみなさい。