こんばんは。
ブルアカの話をまだまだします。本当はヒナについての話とエデン条約の話をしたいのですが、一先ず置いておきます。
今夜は蒼森ミネ、救護騎士団団長こと蒼森ミネのお話です。
Twitterなどでミネ団長について調べると
「脳筋である」
「政治への無関心」
「歩く暴力」
みたいな文言がよく乱舞しています。
これを見る度に僕は脳が沸騰して狂いそうになります。
100%違うわけではありませんが、蒼森ミネというキャラクターの魅力と複雑さが二次創作で捨象されるたびに削り取られて、胸がデカくて顔が綺麗で堀江由衣の声帯の直情ゴリラみたいな扱いになっているのが許せません。
というわけで本日は皆さんにミネ団長の複雑な魅力を余すことなくお伝え出来たらと思っています。勿論バリバリにネタバレをします。絆ストーリー、イベントストーリー、メインストーリーすべてにわたったネタバレであるため、気にする方はインターネットをやめて寝てください。おやすみなさい。
誤解1.蒼森ミネは脳筋である。
脳筋という言葉は所謂単純思考の肉体派に指すものであるというのが共通認識でお話しさせていただきます。
これは明確に嘘です。
ミネ団長は毒蛇の巣窟(ハナコ評)であるトリニティで最古かつ大規模な部活のトップに君臨しています。直情バカがこれだけの規模の部活を維持管理できるわけはありません。*1
作中にもいくつも証拠は出てきます。
救護1.1,蒼森ミネの政治
まず、最も著名で分かりやすいのがエデン条約におけるセイアの保護と療養です。
この段階でのミカはティーパーティーの権力を十二分に使った行動を取っています。ナギサの目を搔い潜ってアリウスと接触し、セイアを襲撃させ、秘密裏にアズサを忍び込ませ、様々な裏工作や口八丁を使っていることはもはやプレイヤーの目にも明らかでしょう。(なんかミカもゴリラみたいな扱いになってる二次創作多いけど、トリニティのトップが品も脳もない人間なわけねえだろ)
そんなミカから保護場所どころか生存すらも隠蔽できていたミネは何をどう考えてもトリニティでもトップクラスの行動力と政治力に長けた存在であるというのは疑いようが無いでしょう。
この後、長くトリニティを離れていた身でありながらミカの企みの全容を把握しつつ、更にナギサの行いも看破しています。
これを自力で行える情報網と理解力をもってしても尚脳筋と言うのは流石に無茶があるでしょう。
救護1.2,蒼森ミネの戦略
ミネ団長は明らかに自分に対する外部のイメージを認識しており、それを利用したりそれに悩んだりします。後者については後述しますが、ミネの直情的直線的な物言いはトリニティのドロドロとした政治現場においてはかなりジョーカーカードに近いものです。*3
例えば、エデン条約中でナギサは秘密裏にシャーレの先生に裏切り者の特定を依頼しましたし、ミカは外面の主張と腹の考えが全く異なっていました。サクラコはほぼ何も語らず、秘密主義のベールを失う代わりに政治の席を得たのみです。これはそれぞれの席における立場があるためです。
ナギサは表立って行動をすれば他分派から強い糾弾を受けるでしょうし、ミカは後ろめたさから行動を大っぴらに出来ません。サクラコはどの藪をつついてもシスターフッドの抱える膨大な秘密を語らされかねませんし、今更政治の席に立つなと叩かれることもあるでしょう。
しかし、ミネは違います。グループのトップでありながら、誤解でも信念に従えば正義実現委員会にも単身突撃するような猪武者としての側面も完全に利用した質疑を行います。
それがエデン条約編内で期末試験後、ナギサ・サクラコ・ミネの会談時によく表れています。
この問は他分派から出て当然の問であろうとも考えられます。サクラコが誘導パスを送っているとはいえ、真っ直ぐ切り込めるのはミネだけでしょう。
既にティーパーティーは2/3が稼働不可の状態に陥っており今後の問題解決のための糸口をつかむためには不可欠な質問である上に、何より今後悪化した場合は現ホストに対して責任問題を転嫁することができます。ですが、これは非常に失礼な質問である上に、場合によってはミカを担いでいたパテル派から不興を買う可能性もあります。
ここをまっすぐに聞き、更に食い下がることなくミカを信じるナギサを信じられるのはミネだからこそと言えます。
というか、この時点でミネは半ばミカに対するナギサのことは信じており、この質問は他分派や責任問題を解決するための言質確認という側面が強かったように感じます。
反して、アズサがアリウスについて話したときにはミネはナギサに対して不適当な取り調べをしたのではないかと食い下がって憤慨しています。
ですが、ミカについての話の際にはミカを糾弾こそすれ、意外なほどあっさりとナギサの言葉を信じます。
また、サクラコ相手にずけずけととんでもないことを聞きます。
これは先生が一緒に会議の場に立っているため、トリニティ内の前提を共有する意図があったのではないかと思います。こんなのグループのトップに立っていないと知らず、知っていたとしてもこの場で口にできるものではありません。
聞きにくいことを真っ直ぐに聞き、それを疑ったりそこで粘っこい言及をせずにその場で話を収めてしまうというのはミネが自分のキャラクターを理解しているからこそ行える手法と言えるでしょう。
救護1.3,蒼森ミネの知略
ここまでは比較的政治や戦略といった広い視野でのミネ団長のスマートさについて語ってきました。
最後にミネ団長の個人活動としての頭脳を語っておきます。
これに関してはミネ団長は個人として困っている人を疑わず、まず救いの手を差し伸べるという信念のせいで非常に難解なことになっています。
まず、前提としてはミネは頭の悪いキャラクターではありません。首長として立ち振る舞い、政治的にもキャラクター戦略を行えるわけですからバカなわけはないのですが。
バレンタインイベではワカモが撒いた攪乱を突破して、一人でワカモに辿り着いています。
ワカモはFOXが小隊単位で当たってようやく捕縛できた七囚人の一人であり、このイベント中やアビ夏などでもわかるように相当の実力者。ここで戦闘して勝ったわけではないものの、彼女の攪乱を単身突破してここに到達した時点で相当な切れ者であることは分かるでしょう。(ワカモ自身も驚いているし)
また、直接的な頭脳には関わらないものの、ミネは事務処理能力も高いことも明示されています。
ブルアカでは頭脳労働の処理能力の高さと書類仕事系はかなり密接に描かれている印象があるため、これもミネの能力の高さの描写としてもとらえられるのではないでしょうか。
では、なぜミネが脳筋と言われてしまうのか。その答えがここから話すミネの個人的信義に関わってくる話になります。
ミネは頭が悪いわけではないのですが、困っている他人を疑うということを極端に嫌います。これは本人の口からも救護において嘘や誤魔化しは無いという表現で出てきます。*5
これは困ったことに悪意のあるなりすましに対しても同じスタンスです。それが絆ストーリーの最終話やクリスマスイベに繋がっています。そのため、ミネは政治的に強力な駒であり、個人単位でも明晰な頭脳を持ちつつ、ただのチンピラのイタズラ電話に簡単に踊らされてしまうというアンバランスな行動をするキャラクターになっているわけです。
これは本人の信念によるものであり、どんな時でも信念を曲げようとしない彼女の心の強さと捉えれば、もうあなたも二度と蒼森ミネのことを脳筋だなんて言えなくなるでしょう。心は筋肉ですが。
誤解2,蒼森ミネの救護は破壊と暴力である。
これは先程の話とも似ているのですが、ミネ団長のことをバーサーカーか何かかと思っている人が散見されます。
これは作中でも明確に揶揄されているので全て嘘ではないのですが、分かりやすい言葉に踊らされて細かい描写を取り落としていたらオタクの名折れです。普段、耳障りの良い言葉に騙される人間をバカにしているのにこういう時だけ0と1でしかものを考えられないと同根の存在になってしまいますよ!(炎上の火種)
「ミネが壊して騎士団が治す」*7
まず大前提としてミネの個人武力はトリニティでもトップクラスです。ツルギと同格とされるミカよりは劣ると考えられるものの、正義実現委員会の中でもハスミと拮抗し、若手エースでは歯が立ちません。
そのため、ミネの信念である「救護の必要なところに救護を」を実践するためには掛かる火の粉を払ったり、戦禍を切り拓いたり、暴徒を鎮圧したり、問題児に灸を据えるにはまずミネが最前線に立って戦闘をするのが最も効率的です。救護騎士団が問題の煙る戦場に出る場合、ミネがまず最前線に立ち戦闘を平定しながら、後ろの救護騎士団に治療の指示を出す必要があります。これが問題のスタート地点です。
救護2.2,蒼森ミネの治療
そもそもミネ団長は救護騎士団として破壊以外の救護が出来るのでしょうか。
バカなことを聞かないでください。
先述した通りですが、セイアの治療という作中でも屈指の大治療を一人(または主導)で成功させています。
更に本人は医療品集めを趣味としており、その造詣はとても深いものです。
先生に集めた医療品の違いが分からんと言われてオタク語りを始める団長です。四角四面なキャラだと思われがちですが、こういった好きなものに一途なところも可愛いですね。
後輩にも治療のために様々な知識を持っていることを認知され、更に正実の二人にもその努力は認められています。(暗に一途さを揶揄されているものの……)
このようにミネ団長は救護騎士団の一員として高度な医術も兼ね備えつつも、先陣を切った戦闘を行っていることがわかると思います。
救護2.2,蒼森ミネの破壊
ミネ団長が救護と称して破壊を行うこと、問題児を叩きのめすことは真実ではあります。これは作中の至る所に描写されていますね。絆ストーリーの一話とかミネが犬を助けるために壁を破壊して、子供助けるためにトラック破壊して……といったところですし、メインストーリーで初めて戦闘するシーンもアリウスの生徒叩きのめして後ろの救護騎士団に治療させるというものでした。
ですが、ミネがさながら壊れたテレビを直すように物事の解決策に真っ先に暴力を持ってきているという認識でいるのは明確に誤りです。
例えば、バレンタインイベでワカモに辿り着いたミネは臨戦態勢になることなく、ワカモを先生の元へ行かせています。
これは問題児に対峙したときの対応としてバーサーカーがする行動でしょうか。
勿論、否ですよね。
他には先生が来てから事件が増えたということに対して、平和のためには身柄を拘束する!という手段には出ませんよとって言ってみたり。
直接的な手段をミネが好き好んでいるわけではないことがわかると思います。
ちなみにこれ、先生の行動に制限がかかると大きな問題が起き得る(→最終編)を見抜く聡明さと政治的紛争に巻き込ませないというミネの手腕の高さと自分のキャラクター性を理解した冗談が混ざった非常にミネらしい複雑な面白さのあるシナリオなんですよね。
救護2.3,蒼森ミネの暴力
では何故ミネはいつも先頭で物を壊し、戦闘で人を殴るのでしょうか。
勿論一因としては、救護騎士団の戦力として彼女が非常に大きいからというのもあるでしょう。
そして、キヴォトスという土地の特殊性もあります。ご存知の通り、キヴォトスは住人の丈夫さと比例してか治安と倫理が破滅している人や場所がとても多いわけです。生徒の悪事に対して治安維持部隊はそれを鎮圧し、罰することはしても彼女たちを導くことも、正すことも必ずしもできません。
古書イベでシスターフッドが優しさでスケバンたちを公正させていたように生徒たちにはそれぞれ適切な向き合い方があります。先生の体は一つであり、優しさが常に人を救うわけではない(クリスマスイベのチキンスケバンたちのように)ことを鑑みれば、問題児たちに向き合い、その言葉を疑わず、時に厳しい鉄槌を下しながらも治療を試みるミネ団長が如何に救護を胸にその力を振るっているのかは想像に難くないかと思います。*8
つまり彼女は壊すこと殴ることによって救護を行っているのではなく、己が出来る全ての力を救護に回した結果、騎士団の他の人が出来ない戦闘や破壊などが特徴となってしまったわけです。
それが時に行政の長を困らせることになっても
それが時に治安維持部隊と政治問題に発展する可能性があっても
それが時に七囚人を見逃すことであっても
それが時に救護する相手を叩きのめすことであっても
それが時に私有地の破壊活動を伴っていようとも
彼女は彼女の信ずる道に従い、救護を敢行します。*9
そして、それは必ずしも彼女が破壊や暴力を目的としているわけでも、それしか手段を知らないからでも、それらを好き好んでいるからでもない、というのを覚えておいてください。
蒼森ミネの魅力
ここまでで、インターネットの雑語りで捨象されてきたミネ団長の複雑性を多少は復元されてきたかと思います。ここで畳みかけるようにミネ団長のその魅力を注ぎ入れて皆さんに救護を届けたいと思います。
魅力1,可愛らしい団長
ミネ団長はその真面目な性格と揶揄に反して可愛いものや綺麗なものが好きな歳相応の女の子です。
更に前述の通り、自分のイメージを完全に把握しているため、それが似合わないことも理解してしまっており、それを悩んでもいます。
可愛らしいですね。
これを読んでも尚、ミネ団長のことを直情ゴリラだと思うような趣の無い人間はいないでしょう。
あまりの恥ずかしさに逆ギレしたり、逃げ出したり、ミネ団長も歳相応の女の子なのです。そんな子供にあまりに過酷な群像劇をやらせるトリニティはやはり毒蛇の巣窟……。
魅力2,愛情溢れる団長
まあブルアカの生徒で先生のこと嫌いなんて言う生徒もいなので当たり前なのですが、ミネ団長も相当に先生のことを気に入っています。救護騎士団の顧問にことあるごとに誘ってきます。
ミネ団長は本人が比較的自立しており、確固とした信念を持っているためか先生を対等な協力者にしたり、持ちつ持たれつの関係を築くことを望んでいる節があります。
救護の心にあふれる彼女はやはり慈愛に満ちているようで、先生に対してももたれかかってもらえるような存在であろうとしています。(ウェーブキャットのだっこ~も彼女の慈愛や母性の発露なのかもしれません)
お茶と菓子と膝枕が同列!?
ふわっとしたキャラデザにキリっとした顔が映える~~~
先生のことを特別だと思っているからこそ先生から、自分も"大切な"生徒の一員であると伝えられると己を顧みない利他の極みのような救護を反省します。自分の大切な先生が大切に思う自分の体もまた、とてもとても大切なのです。
そうだよ、君も傷ついて良いわけじゃないんだからね……。救護するために君が犠牲になっては意味がないんだよ……。
尽くす気持ちが暴走して様子がおかしいこともあります。
うおっ、かわいい
魅力3,気品のある団長
お嬢様学校のトリニティでここまでの地位を発揮しているミネは相応に品や作法を兼ね備えています。
紅茶への造詣も深い。
今年のディンブラはどの茶園が良さそうですか……?
けど、ポットをガン!って置く辺りがブルアカのキャラデザのバランス感覚だよな。
他にも悩んだ時にはティータイムにします。悪癖だと思っている辺り、茶会を鬱憤晴らしや他人との交渉に使っていることに後ろめたさがある程度にはお茶会のことを素敵には思っていそうです。
オタクなら痛風鍋とかやるところ
魅力4,お茶目な団長
ミネ団長は外聞的には四角四面で面倒なほど真面目な直情的なイメージを持たれていそうですが、とても可愛らしく、繊細で、気品があるだけでなく割とお茶目で等身大な心の持ち主です。
先生へのお礼と自分の心情の吐露にティータイムを開いた際、先述の通り先生を監禁しちゃおっかな……みたいな冗談を口にしていました。
先生のことが気になっていて、心持がざわつくというのは多分本当ですが、自律的な彼女はそれを少し冗談めかしく消化しているのでしょう。
そして、ちょっとした冗談として上のやり取りをするんですから、お茶目で上品な子ですよ。
先生への気持ちはちょいちょい口にしており、半日近く歩き続けた先生に不安に思わせないためにもちょっと軽口に混ぜたりしてきます。
不良のイタ電で良いようにされたときには、先生も巻き込んでしまったため、相応の報復をします!とわざわざ宣言したり
いくら私でもって言ってる辺り、自分の言動が騙されやすいことを理解している謙虚さと聡明さが滲んでいますね。
これは御冠。
同級生で同じくらいの立場の人と争う時には子供っぽい言葉が突いて出ます。
本人たち的には非常に真面目な応酬なのかもしれませんが……。てか、やっぱりお菓子好きなんだね……。
政治も分かる彼女だからこそこういうツッコミもできます。
ズルって言葉が軽さがあって良いですよね。
魅力5,誠実な団長
蒼森ミネは非常に聡明ではありますが、同時に騙されることもあるというのは作話の通りです。ですが、彼女がそれでも組織のトップで居られ続けるのは彼女が悪意無く、有能であるからと同時に彼女がとても誠実であるが故であるとも思います。
正義実現委員会と交戦した後に、その理由が誤解であったことを知ったミネは責任のために命を差し出し、その処遇を相手の団体に一任します。
毒蛇の巣窟でサヴァイヴするリーダーとして責任のあり方には非常にシビアであると同時に、彼女の言葉はその場を誤魔化すためのもので無いことも勿論です。
そして、自分の行いと救護騎士団の行いは必ずしも同じとは言わず、救護は騎士団の行った結果であり、騎士団や自分の行いによって生まれた問題は自分の元に責任が来ると、完全にリーダーとして行うべき責任論を果たしています。
また、不揃いなティーパーティーでもナギサへの質疑も謝罪しつつミネはミカを取り巻く状況に関してとても誠実な言葉で締めています。
こうしたリーダーらしい誠実で芯の通った言動と裏表の無い利他的行動が(意図しているか分からないが)彼女の地位をより強固にしているのでしょう。
ドレスコードは鋼の白衣
何気ないやりとりですが、トリアージ的なミネ団長の医療的思考、理解力の高さ、真っ直ぐな姿勢、正直さみたいなものが詰まったとても救護フルな発言で気に入っています。
ミネ団長は常に救護を求める人のことを考えて走り回るので常時非常時のような警戒と心待ちでいます。故に平和を愛していながら享受すると不安になるという面も持ち合わせているのです。
そして、だからこそ、エデン条約の時のような非常時にはあまりにも頼りになり*10、クリスマスイベの時のような平和な時には空回りしたり……
以上、本日は皆さんに蒼森ミネがただの猪武者でも無ければ、バーサーカーでもないことを知ってもらいました。
これを読んで「知ってるよバーカ」と思ってくださっても構いません。ですが、もし、ミネ団長に関して軽率なイメージを抱いていたらそれを考え直す機会になってくれたらそれほど嬉しいことも無いです。更に言えば、あなたの好きなキャラクターに蒼森ミネの名が刻まれたら言うこと無しです。
ここ違うんじゃない?とか何か思うことがあったらTwitter、コメント、念話等々、気軽にメンション飛ばしてください。
でも、面白い女であることは間違いありません。
以下自慰語りです。
今更こんなことを言うのも無粋なのかもしれませんが、とても多くの要素で構成されたキャラクターを面白おかしく囃したてるのは時にそのキャラクターの魅力を棄損させてしまうこともあります。特に公式と消費者の距離が縮まった昨今、そういった行動は必ずしも供給側に無影響とも限りません。
ブルアカで言えばトリニティやミレニアムは自分たちの知らない上流階層の文化や知りえないアカデミアや科学的な知識などを根底に据えたキャラクターたちの可能性が高く、それらに寄り添えないまでも寄り添う努力をしないキャラクターの深読みは軽々しく流布するとオタク的にはあまり誠実とは言えない気がします。
これは二次創作や発言を統制したいというわけではなく、好きという気持ちには真摯にいてほしいという僕の至極エゴイスティックな願いです。
ネットのオタクが雑語りで僕の好きなものをおもちゃにしたとき、そのオタクは現れる。また逢う日まで、おやすみなさい。
*1:
救護騎士団は由緒正しい部活であり、ミネ団長も政治的に弱い立場にいる人間ではありません。正直ここの部分だけでもミネがトリニティのノンポリ脳筋ゴリラだというには無理があると思うのですが……。
*2:
トリニティ内では立場によって秩序を生むことを強く理解しているため、ティーパーティーからの依頼では上の人間が頭を下げることを良しとしない。または、本人は困っている友人を助けることを当たり前の救護としているので頼むようなことだと考えていない。
そして、サクラコはここでも黙る。
*3:
行政手続きによっても救護が遅れる可能性を考慮しているが故の立ち回りでしょう。勿論規則を守る重要性も理解しているため、ケースバイケースであることを本人も分かっています。
まあ、直線的な物言いは時にトラブルも引き起こすわけですが。(特に写真のように外部学園との対話だと距離感が掴めていないのか解決に至っていない)
*4:
ミネは政治のことは分からないと言っていますが、これはポジショントークでしょう。好みこそしないけれど、本人の立ち回りや騎士団の役回り的に無知ではいられないため、そういうキャラを演じることが有利という話だと思います。
*5:
このモットーは救護騎士団全体にキチンと広がっており、ミネのマネジメント能力の高さと救護騎士団の崇高さを余すことなく描写していると言える。
*6:
話を聞かないイメージもある方もいるかもしれませんが、救護に関してはとても真摯で様々な学びを活かす姿勢です。
*7:
モットーではありません。
*8:
他救護騎士団には出来ない根本治療。
*9:
特にワカモとの対面は非常に彼女の信念と有能さが出ていると思います。
*10:
非常時には本人の聡明さから少ない選択肢の中からでも最適な行動を選び取り、それを敢行しきるだけの政治力と行動力が遺憾なく発揮されます。
この場合、ティーパーティーなどに治療以外の処理を丸投げせずに、本人が情報網を以て知っていたであろう首脳陣周りのキナ臭さから保護、隠蔽、治療を1人で行い切ったのは、その場の少ない選択肢から選んだ択としては満点に近かったのではないでしょうか。まさしく救護。