こんばんは。
今年も某鯖のアドベントカレンダーに参加しています。今日はWikipediaについて。
一先ず馴らし運転で短い記事を。
Wikipediaで雑学を手に入れるのが大好きなんですが、特に知らない生物の個別ページがあると嬉しいですよね。生活環や命名理由、習性などがキャッチーにまとまっていると読んでいてたのしい!
今日はそんなキャッチーなWikipediaのページから、昆虫の利害の項目、特に毒にも薬にもならない子たちのふふっと脱力するような短文を少しだけお伝えしていきます。
地球は虫の惑星と言われるくらい虫は種類が多く、未だ新種発見も多く、研究者の手が回らず巷の愛好家がその種に一番詳しいなんてこともある界隈です。そんな世界だからこそまだまだ知られていないことがこんなにあったんだと驚きを持って自分たちも読んでいられます。つい10年前までカナブンの幼虫が未発見だったなど。
まずは毒側、害虫。
アブラムシなど明確な害虫は利害の項目がありません。(利が無いので)
例えば、ウリの害虫として知られるウリハムシくん。
食害
春から夏にかけて、キュウリやメロンなどウリ科植物に出現する。幼虫は根を食い荒らし、成虫は葉を食い荒らすので害虫となっている。防御策は、手で捕殺するか、農薬(有機リン系殺虫剤のマラチオン、ネオニコチノイド系殺虫剤のクロチアニジン)を散布する。
手、手で!?しかもそれが第一に来るんだ……!?
さて、本題の利害に入っていきましょう。
多くの作物の害虫として知られるツマグロオオヨコバイくん。
利害
多くの植物の汁を吸い、その中には作物も含まれる。ダイズ、ラッカセイ、クワ、チャ、ブドウ、柑橘類、柿、イチジクなどの害虫とされる。ただし多くのものでは実害がでるほどの影響はない。ただしクワでは吸汁や産卵による傷で枝の生長が阻害されることがある[5]。他方でこの類では大型であること、また都市部の植え込み等でも発生し、各地で普通種であることから広く親しまれており、その形と体色から「バナナムシ」の愛称が与えられている[1]のもこれを反映するものと思われる。
どうですか?このキャッチーさ。
大した害が無いおかげなのか広く親しまれ、バナナムシなんて可愛い愛称まで貰っているんですよ。何もしてないのに便所コオロギとか言われるカマドウマくん涙目。
てか、利が無いくせに利害の項目になるくらい愛されているんですね。
次に毒にも薬にもなる二面性を持った虫たち。
まず、稲を食害するものの一部地域では食用としても利用されるコバネイナゴくん。
利用
地方によっては佃煮などで食用になる。食感の悪い翅の部分が短いため、同じイナゴ亜科の中でも最も美味とされる。
利害じゃないんだ……。日本人、食べられるものに対して寛容すぎる。
利害項目じゃないけど害虫と益虫の両側面を持つムカデくん。
ひょえ~人間との関わり長いな~。
猫かわいいね。絶対ムカデメインで撮った写真じゃないでしょ。
こっちにもあるんかい。
最後に普通に興味深いハチノスツヅリガくん。名前の通り、ハチの巣を食らう養蜂害虫の最たるものなのですが……
またプラスチック類は分解が難しいことで自然界に長く残存することが問題となっているが、本種はポリエチレンやポリスチレンを消化分解することが分かっており、その方面でも注目されている[16][17]。
がんばってくれ。
メインディッシュ、毒にも薬にもならない子たちのちょっと投げやりな利害。
食害の大きくないカメムシなどは見た目の美しさによって愛好家に知られるものの、研究の対象としては予算などが下りにくいのかあまり多くが解明されていない種が多いです。
例えばアカギカメムシくん。アカメガシワという胃の弱い人以外は生涯聞かなさそうな植物を主に食べるカメムシの仲間です。
利害
カメムシ類に特有の臭気を出すことはなく、作物への害もないとされている[9]。ただし、分布域の拡大が進展しており生態系への影響が指摘されている[9]。
伝聞系二連の上に両方とも引用元が同じ2021年の北海道新聞。その上大した害も無いし利も無いのにわざわざ見出し項目まで作って2文だけ。
投げやりで可愛らしいですね。
利害
上記のようにアブラギリの害虫として知られる。江戸時代の虫譜にこの虫について「アブラギリを食べるから毒を持っている」旨の記述があると言うから、よく知られていたことがわかる。果実が攻撃を受け、その場合、果実は褐色になって落果しやすくなる。ただし現在ではこの植物そのものが栽培されなくなった。この他に、ミカン類の若い果実からも汁を吸う例が知られ、その意味では現在も農業害虫であるが、その重要性は低い。
かつては害虫として扱われていたものの、今ではすっかり毒にも薬にもならない寄りの弱小害虫に。諸行無常を感じますね。
ちなみにアブラギリというのは、読んで字の如く桐油を搾るために育てられる植物でこの油は古くは撥水加工や駆虫のために、その後はインクやニスの用途で使われていました。
他にも人間との関係で実用的な面での利害はほぼ無いと言い切られるアカスジキンカメムシくんなど多くの種が人との関わりに標本のみが上がっています。
さて、最後に森のコインのような美しいシンガサハムシくん。この見た目を陣笠に例えた命名者には感服です。
利害
ハムシ類には草の葉を食べる害虫が多いが、この種の場合は食草が雑草だから、特に害虫ではないし、役に立つこともない。 普通種であり、人の生活範囲でその数は少なくないが、見かけることは少ない。おそらく葉の裏にじっとしている虫で、目立つことが少ない上、表に出たときにはよく飛ぶので、なかなか眼に触れないのだろう。時折発見されると、「変な虫」あるいは「きれいな虫」として注目されることがある。普通種だが世間に知られていない虫であり、かつ変な虫の代表といえよう。
急に変な虫とか言われてる上に口調おかしくない!?きれいな虫代表にはなれないんだ。てか利害無いなら何の項目なの。
出典無いし本当にジンガサハムシが好きなだけの人が書いた項目なんだろうな……。
と、このように多くの生き物の不思議な魅力と編集者の趣味が溢れたWikipediaの記事、きっと皆さんの人生に何の毒にも薬にもならないとは思いますが、読んでみるとちょっぴりだけ世界について詳しくなれますよ。そういう無駄な知識で脳細胞を埋めることこそ人生の豊かさなんですからね!!!!!!!!!
皆さんも面白いWikipediaの項目を見つけたら是非こっそり僕に教えてください。明日のお酒のおつまみにします。
ちなみに僕がWikipediaで一番好きなの項目はアブソリュート・デュオの専門用語がくどすぎる説明欄と聖剣使いの禁呪詠唱の必殺技辞典にみたいになってる作中用語欄です。
イェウッド国の王女。《聖庁(ホーリー)》所属の《七曜》の一人で《洌游の對姫(サイレント・ディーヴァ)》の《曜業(セファーネーム)》を持ち、《666(ザ・ビースト)》の支配階級《圜冥主(コキュートス)》の《第二圜(アンテノラ)》の顔を持ち《冽戯の對姫(カレント・ディーヴァ)》の異名も持つ。《異理の者(ミューテーション)》であり水を操る力を持つ。
何の何の何!?
作中用語だけで25000文字あります。あらすじやキャラ紹介も異常に充実しててちょっとしたファストラノベ。
それでは、またアドベントカレンダーでお会いしましょう。おやすみなさい。