狩手結良の話 - 頽廃の沼滞在記

こんばんは。ごちうさを見続けていますが、そろそろ秋アニメの拾い残しをしゃぶりつつ冬アニメ見始めなきゃですね。ウマ娘が超楽しみ。

で、結局ごちうさの話です。皆さんは狩手結良ちゃんを知っていますか？

吹き矢部部長のあの子です。

アニメの範囲だとちょっとエロい雰囲気の娘だなーくらいですが、

【特典CDでも、かわいいが花盛り♪】
1月29日発売『ご注文はうさぎですか？ BLOOM』第2巻特典キャラソンの試聴動画を公開！

狩手結良（CV：大西沙織）　
「Foooo are you?」

吹き矢部長こと狩手結良の初キャラソン、通称「吹き矢部のうた」。ぜひお聴きください♪#gochiusa https://t.co/9OTn0FkEyO pic.twitter.com/hvKBEvBEwp
— TVアニメ『ご注文はうさぎですか？』 (@usagi_anime) 2020年12月26日

キャラソンが出ます。

は？メインキャラかよって感じですが、原作７巻でこの娘、リゼの幼馴染で親同士が知り合い(結良パパが部下)、しかもリゼと同大学同学部に進学が決定しているというとんでもなくオイシイ位置にいることが分かります。ご存じでしたか、すいません…。

いやそんなちょっと可愛いモブかと思ったらそんなことありませんでしたｗってだけで記事を書き始めたんじゃないんですよ。

原作最新刊(9巻)でこの娘、リゼをからかいまくって、クソガチトーンの壁ドンかまします。シャロ千夜の前で。

僕はカップリング至上主義じゃないのですが、あまりにもごちうさ世界で珍しいガチトーン劣等感レズの押し付けと物凄い勢いで設定と親愛値の稼ぎ方をしてシャロリゼをつつく程度じゃ済まなそうなくらいに揺らすものだからびっくりしてしまいました。なんかリゼってラビットハウス組に入れなくてちょっと寂しいってごちてるシーンそれなりにありましたし、屋敷に遊びに行った時のリゼのテンションとユラの性格から割と今までも影や形がもう少し出てても良さげなキャラだったのにここで急に腐れ縁(最上級の親愛の証)なんて振るうものだから違和感(？)が…。正直月島さんの術を食らった気分でした。

さて、シャロリゼのかき乱しに関しては人間関係デッキの作り方の上手いごちうさのことですし、今後はココアやシャロ辺りとユラが上手く絡んで案外色んな関係性に落ち着くことになると思うのでいいとして、今回はkoi先生の描くものに疑念を抱いてごちうさを考えたくないのでユラの匂いが今まで薄かった点について考えていきます。関係性というと僕はココアとシャロ、ココアとリゼの関係性が好きです。

ポイントはユラが言っていた「陰に隠れて」「この２年で変わったね」「普通の幼馴染に憧れてた」でしょう。

総合して考えると、まず過去においてリゼは元々人との距離感を測るのが苦手な感がありましたし(４巻のチノ過去回想からも)、ユラも仕事以上の付き合いを良しとしなかったのでしょう。そのため、昔から顔は知っているがラビットハウス組のような距離感の近さは無かった。だからこそ、リゼの護衛以上のロールとしてユラを求められたときに出てきた言葉が「い…いいの……？」。こういうのを踏み込みに行くのがココアですよね。

リゼはどうも気安い関係を望んでいるような感じがありますし、昔から顔は知っているユラともどうにか仲良くなりたいとは思っていた。ユラは幼馴染とは呼べない歪な関係を小さいころからロールしているため、必要以上に近付けないが、小さい頃から知っているリゼの憧れか何かそこそこ強めのエモーションを燻らせていた。ユラから近付かないからリゼも一歩踏み込めないし、リゼに対して畏れがあるからユラは"一歩引いて"、"陰に隠れて"いた。この二人のアンビバレントが腐れ縁なのに影も形も出てこない状況を生んだのでしょう。

余談ですが、オトメドメインやった時も思ったのだけれど、こういう良家絡みのしがらみに関して本当に関与している上の世代よりも話にだけ聞く様な下の世代の方が気にしているというのは割とリアルな事例です。この令和の時代においても…。

話を戻すと、ごちうさ本編が始まるまで、何なら始まっても暫く抜身の銃のようだったリゼにユラはアプローチをかけなかったのでリゼ側も腐れ縁の中身を更新できずにいた。しかし、ココア(達)に絆されて銃から花出すようになったリゼを見て今まで燻っていたユラは自分の我慢は何だったのかみたいな感情と嫉妬から遂にリゼの領域に踏み込んでしまう。(もしかしたら、ぽっと出で庶民のシャロが自分と違ってリゼにずけずけ踏み込むのが耐えられなかったのかもしれない。)そして、遂に自分に想いをぶつけてくれるようになったユラをリゼはこの2年で受け止められるような姉力パワーに目覚めていた。というのが事の顛末だと予想します。

壁ドン時に動じることなくリゼがユラに親愛をぶつけるのは、長年当たり前のようにリゼは持っていて、それでいて一方的になるかもしれないから、と敢えて渡すこともなく抱えていたものをわざわざ確認されたからだと思います。

これでリゼが割と寂しそうにしていた理由もユラがやたらシャロを構う理由も何となく飲み込めました。今回の記事は大体自分で自分を納得させるのが目的でした。

ところでリゼってココアと同等に人たらしですよね。特にココアと違ってガチ好意に鈍感というか、事の重大さや他人からの感情に鈍い。このせいで他人との距離感を測りかねたりしてるんじゃないですかね。

感情も上手く呑み込めましたし、今夜はよく眠れそうです。おやすみなさい。