頽廃の沼滞在記

シアワセはゴールドムーンより高価

正解する̚カドを見た話

こんばんは。連休どうでした?まだすべきことが終わってないので僕のGWは終わっていません。雨に打たれながら色あせない思いを手先だけで伝えています。

連休中のどーのこーのは画像少な目で今後お伝えすることになるでしょう。

今回は友人にクソアニメを募集したら届いた正解するカドの感想です。これマジですごいよ。

いつもはネタバレに配慮して書くんですけど、今回は熱い思いが滾っているんで、うっかりネタバレしかねないです。許してくだしゃい。もしくは今から見てこい。見ろ。

 

 簡単に言うと、異方っていう外宇宙から来た櫻井ボイスの白髪と日本政府、外交官、報道関係者、科学者たちが接触して互いにいい感じのポイントを探していくアニメです。大部分は。簡単に言えないのがこの作品。

シンゴジラの宇宙人版みたいな感じで面白そうでしょう?割と面白いですよ。9話までは。9話からも面白いけどね。

CV櫻井・白髪細身・全てを知ったかのような口調、みんな何か感じているようですね。FGOグラブル、アニゴジ…。キリがないですね。そういやアニゴジのギドラ編見てないな。

まあそんな感じです。おやすみなさい。

 

 

 

 

ここからネタバレありの感想になると思います。こんばんは。

不穏な感じもありながら、あーそういう展開なの!?とか言いつつも爽快交渉人ドラマからシンゴジラ的な感じに推移しつつも楽しんでいたんですけど、急に9話の最後に魔法少女もとい、魔法年増(くり)が出てきて声出ちゃいましたよ。

というかサンサが出るまではかなり面白いと思いながら見てて、サンサで報道者にスポット当てつつ、不穏な感じ出してきたんで「あー、なるほどね、やっぱりそういうことになるのね。個人的にはこのまま日本に外交とか戦力とかでどうにかしてもらう感じの話が見たかったなあ」とか完全に分かった口叩きつつ肩を竦めていたんですけど、急に何の伏線もなく魔法くりTシャツ(裸Yシャツもあるよ)になるとか思わないじゃないですか。裸Yシャツと言えば何度でも言いますけど、ラブひなの素子のやつが大好きでした。

そこからは怒涛で劇中展開が進むし、なんか急に恋人面し始めるし(何ならギリギリに子づくりしてるし。それってそんなにインスタントに子供ってできるの?)、クエスチョンマーク浮かべながら、えぇ…とか言ってたら終わりました。

終盤に行くまでの伏線の張り方とかはすごい好きでした。パンが実はワムじゃなくて異方とのことを表していることとか。展開の速さも中々心地良くて、最近見てたハオ枠に比べて「えっ、まだ7話なの!?」みたいな感覚が多かったです。花守くんが凄く割を食っててかわいそうってくらいの不満点でした。後半に何かしらあるだろう、とか思ってたからそこまで気にしてなかったけど。これは綺麗に話畳めるやろうなぁ、とか思ってたのに…。

マジカル外交官ショックの後は色々言いたいです。あの子、ちょっと千早に似てません?もしくはガーリッシュナンバーのごしゃっぺ。

まず伏線もなく指輪物語しないでほしい。操みたいなものとか言うから過去に男のなんかあったのかなー、そういうのは今持ち込まれると話しとっ散らかるなー、とか思ってたら数十億年単位の操とかわかんねえよ。8話で貴女が地球大好きっていうのはわかったけど、あれをこの伏線にするのはあまりにも突飛すぎて面白い。最高。そして過去編で指輪回収するのかと思ったらネコと家飛び出しただけだし。

最後のデウスエクスマキナちゃん。花守、役回りが損だから最後になんか活躍するだろうなーとか思ってたらイクメンになってた。16年間閉鎖空間で一人手で娘育てるのとか苦痛すぎるでしょ。何なら寿命も捧げるわけだし。異方存在と子供が作れないならくり娘はどうやって生まれてきたんだ?異方存在の力をネコの一件で獲得したのか?異方存在の継承が生まれた瞬間になされた描写があった気がする。今までの象とかは子を作ってこなかったのか?異方の感覚が無いと異方と子をなしてもデウスエクスマキナ子にはならないのか?難解だ。あとカドが消えて全部なくなりましたーの描写もそりゃそうだよねって感じだけど何かモヤモヤする。ただ、スーパー便利屋博士ちゃんが異方に行ったっぽい終わり方と、真道母子が本当に今生のお別れになってたのは趣深いものがあって超好み。最後に折り紙が揺れるのとかもベタだけどいい。

デウスエクスマキナちゃんは、何で人類と異方存在の子供が高次元なのか、その後意味もよく分からないままどこかに行ってしまったから、本当に物語を終わらせるためだけに出てきた感じがしてジャンクな面白さに一役買ってて良い。(正しい評価をするなら良くはない)

真道を巡るエモーショナルたちも味わい深い。ザシュニナが真道を偽物にするくらいなら殺す、同一性と特別性について考えるために真道の複製をたくさん作る、真道と自分の間に女が立つのにキレる、とか巨大感情を振りかざしているのも良い。真道自身も最期に(というか死んだ後だが)ザシュニナを分かったような口を利いてるのもいい。何なら驚かせるためだけに死んだまであるし(娘がアホ強いことが作戦の前提だったが、そもそもアホ強いなら死ぬ間際辺りで娘召喚しておけば事足りるので)。花守も死ぬこと、一人娘を育てることを伝えられた後の反応も今思い返すと中々。そしてザシュニナ引っ叩くために母体として使われたマジカルごしゃっぺさんも心情を思うと色々そそる。いや、恋愛関係になったんだっけ。そういや急にキッスしてたな。

コンセプトとして、交渉でことを解決する主人公がどう活躍するのか、正解とは何なのか、人類は何を選び正解とするのか、的なことを主軸にしていると思ったんですけどラストで物凄い勢いで全てが粉砕されたので全部ボケたし、タイトル間違ってる気がするし、何なら主題は子づくり最高!だったんじゃないか?って感じです。交渉とか言っておきながら結局肉体言語だし…。正解って何ですか?ちょっとビターな私ですか?

全体を通してみると0話、1~8話、9話~11話、12話と面白ポイントが推移していたがかなり楽しめる作品だった。ただし、0~8話までは相当な良作として、それ以降は所謂クとして…。とりあえず便利屋博士ちゃんに投げておけばいいだろ感とか、B級洋画よろしく急にくっつく主人公とか挙げだしたら好きなポイントが枚挙に問わない。サンサの実際の映像風の演出とか度肝抜かれるほどじゃないけど、いい感じのサプライズだし、演出面や作画(3Dだけど)もかなり良い感じだった。

0話見てないとオーバーテクノロジー制作会社が何なのかさっぱり分かんないだろとか、花守が一人で仕事させられかけたときに帰るとか言いながら残ってあげてた夏目さんとか、死んでるのに特に触れられない主人公とか、好みの小ネタも多かった。

ニノヴォって何。あ、小指の爪割れてる。おやすみなさい。